「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の立上げ日誌~ウェブサイトにあなたと私の関係を~

「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の開発から事業立ち上げに至る日々を綴ります。 Twitterアカウント:@acesuzuki

2度目のピボット~読み手設置から書き手設置のツールへの再帰~

前回、1度目のピボット(方針転換)について書きました。2度目は実はつい最近、4月初めのことです。

 

<昼食会が転換点>

2月に基本機能が完成したChromeExtentionを、何人かの友人に声をかけさせて頂いて、実際に使ってもらい始めました。この段階のツールは↓のようなものです。

<div style="width:425px" id="__ss_12769061"> <strong style="display:block;margin:12px 0 4px"><a href="http://www.slideshare.net/acesuzuki/blog-120501" title="Blog 120501" target="_blank">Blog 120501</a></strong> <iframe src="http://www.slideshare.net/slideshow/embed_code/12769061?rel=0" width="425" height="355" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe> <div style="padding:5px 0 12px"> View more presentations from <a href="http://www.slideshare.net/acesuzuki" target="_blank">Eisuke Suzuki</a> </div> </div>

 

しかし、どうも使われ方にかなり差がありました。なぜか?こういう疑問の解消は直接会ってお話ししてみるに限ります。そこで、ユーザー・見込みユーザーの方に集まって頂いて昼食会を開き、色々とお話を伺ってみたところ、ピボットの必要性が見えてきたのです。

 

Chromeでしか動かない点、これという利用シーンが思い当たらない点、最初の登録が煩雑等々、いろんな課題が見えてきたのですが、何よりも決め手となったのは、実際にリーフを送ってみるという行動を取られていた方が少なかったことです。「行動しないこと」自体に示唆がある、とはリーン・スタートアップに出てくる事例にもありましたが、まさにそれでした。

 

やはり何がしかの「ちょっとした補助」がないと、使われにくいものというのは沢山あります。レストランのおしぼりみたいなもの、と考えればわかりやすいでしょうか。すっとタイミングよく差し出されたら使うけど、こちらから積極的には使わない。ここを何とかできないかと考え抜いたのです。

 

 

<書き手設置のツールへの再帰>

その後のチーム内での熱い議論の結果、ChromeExtentionという読み手設置のツールを一旦捨て、再び書き手設置のツールとして作ったのが、このサイトで読者の皆さんが目にされるものです。

 

「それって、書き手が置くツールということだから、最初のアイディアとあまり変わらないんじゃない」、と突っ込みたくなる方もいるかもしれませんね。でも違うんです。僕が実現したいことは、書き手と読み手との間に新しい質的な関係が生まれることで、これって「ポイントのやりとり」ではカバーしきれないものです。

 

 

最後に、リーン・スタートアップの一番のポイントは、MVPMinimum Viable Product、必要最低限の製品)を作って、仮説検証のサイクルを高速に回す、ということにあります。このエントリーを読み終わった皆さんの右下の画面に出てくるツールこそが、現時点での僕たちの「MVP」ですので、フィードバック頂けると嬉しいです。