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「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の立上げ日誌~ウェブサイトにあなたと私の関係を~

「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の開発から事業立ち上げに至る日々を綴ります。 Twitterアカウント:@acesuzuki

男子水泳400mメドレーリレーに見る「小さな団体戦」の戦い方

先週は束の間の夏休みを頂いていました。今や佳境となってきたロンドン五輪の中継を楽しまれている方もたくさんいらっしゃることと思います。私もスポーツ観戦大好きなので、睡眠不足にならない程度に楽しんでいます。

 

<プロとしての個の力をうまく結集した男子水泳400mメドレーリレー

感動した競技はたくさんあるのですが、その中でも前半戦の個人的なハイライトは男子水泳の400mメドレーリレーでの銀メダルでした。

もちろん、北島選手が最後の最後に会心の泳ぎでメダルを持ち帰ったというドラマ性もあったのですが、何よりも、水泳のように「チーム力」が発揮しづらそうな競技でもそういった力が発揮されるのだなということに感動しました。(陸上のリレーなら、バトン技術という要素が入ってくるけれど、水泳だと、技術的にはそういうものもありませんからね)。

 

↓は今回のメドレーリレーでメダルを取った米国、日本、豪州の出場選手の個人の持ちタイム(原則、今回の五輪の決勝タイムを適用。出場していない選手についてはベスト記録を適用)と今回のリレーの記録を並べてみたものです。個人成績の持ちタイムからの縮め方が日本が一番大きいことがわかると思います。

 

 ベスト記録との比較という意味ではちょっとキツいことを考えると松田・藤井両選手はよく頑張っているし、入江も背泳ぎでは唯一個人記録を上回っているし、何よりも北島のタイムの縮め方がすごい。まさにチーム全員で勝ち取った銀メダルと言えます。

 

水泳に関して言えば、ずいぶんと前から五輪の選考は日本選手権での「一発勝負」になっていることも、良い影響が出ていると感じます。一点に自分の調子を合わせて仕上げていくプロとしての力が試されている選考、といって良いでしょう。選考過程がなんだかもやもやとしている柔道やマラソンで地盤沈下が起きてきているのとは対照的です。

そして、プロとしての個の矜持に加え、チームの団結力で持っている以上の力を出し切った素晴らしいレースでした。

この他にも、フェンシング、卓球女子、アーチェリーなど、団体戦で個々の実力以上の力を出してメダルを獲得する競技が今回は目立っています。

 

 

<ビジネスも「小さなチームでの団体戦」が主戦場に>

さて翻って、ビジネスの上で何が起きているか。

今までの「カイシャ」組織では、大きな団体戦が主戦場でした。

大きな団体戦では個人はある程度守られています。例えば、ソフトウェアのエンジニアであれば開発してできた製品へのクレームがあったとしても、現場の営業マンやお客様相談窓口といったところを経由してからでないと触れないでしょう。下手するとクレームが伝わらないなんてことも十分にあり得る。これでは人数かけても、全体のパフォーマンスはむしろ下がります。

でも変革のスピードを要求される世界になってくると、そんな「カイシャごっこ」をやっている余裕はなくなります。そうすると自然に、互いの顔が見える程度の小さなチームでの団体戦という新しい“種目”が主戦場になってきます。

そこで必要なのは、自立した個のプロとしての矜持と、互いの動きを感じながら能動的にカバーし合うチーム力の両方です。先ほどの例で言えば、顧客クレームをエンジニアが自分で対処するというような場面もあるでしょうし、営業マンがプロトタイプ程度であれば自らささっとプログラミングしてしまう、といったことも必要になるでしょう。お互いがお互いに(なじるのではなく)建設的なアドバイスをすることも大きな効果があります。そうした目に見えにくい「つなぎ」や「配慮」が、全体のパフォーマンスを上げていくのです。

MessageLeafで一緒に仕事をしている仲間たちは、実は皆こうしたマインドと技術を持ち合わせています。下手すると、自分が一番ダメダメなベテラン選手に成り下がりかねないですね(笑)。ここぞという時に北島選手並のパフォーマンスが発揮できるよう、自分で自分の尻をしっかり叩いていかなければ、です。