読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の立上げ日誌~ウェブサイトにあなたと私の関係を~

「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の開発から事業立ち上げに至る日々を綴ります。 Twitterアカウント:@acesuzuki

南米の辺境コーディネーターの「セルフ・ピボット」3つの仮説

<セルフ・ピボットと抽象化スキル>

先々週のエントリー「真のノマドとして生き続けるための『3つの方向性』と『1つの鍵』」(http://messageleaf.hatenablog.com/entry/2012/09/04/164955で書いた「セルフ・ピボット」について、非常に似た方向性の論考が、酒井譲さん(@joesakai)のブログエントリー「抽象化スキルが、生死を分ける時代に」(http://nedwlt.exblog.jp/18463890/)に出ていたのでご紹介します。

 

次々とイノベーションが起こり、競争が激化する社会においては、特定の仕事における職務経験の価値は、時間とともにどんどん減っていきます。

今は安泰に思える仕事であっても、それは突然、地球の裏側にいる人によって奪われたりするわけです。そうした社会では、誰もが、次々と新しい仕事にチャレンジしていかなければならないでしょう。

でも、仕事を得るために求められるのは、いつだって、その仕事において何らかの業績を残してきたという職務経験です。ネット社会では「やったことのない仕事の職務経験」が求められてしまうとするなら・・・。

 

私の言う「セルフ・ピボット」は、「軸足を置きながら自分の得意分野を拡げていく事」と定義していますが、酒井さんの言う「やったことのない仕事の職務経験」への適応、はまさに同じことを指していると感じました。そして、それができるようになるための鍵を、酒井さんは「抽象化スキル」だ、と喝破しています。

 

そんな時代でも「やったことのない仕事の職務経験」が求められるような、一見矛盾した状況に適応する人材が出てくると思います。僕は、そうした人材に共通しているのは、抽象化スキルだと考えています。

抽象化スキルとは、その対象となることがらより、特に注目すべき要素を抜き出しつつ、他は無視するというスキルです。これによって、物事の本質に迫ることができます。

・・・(中略)・・・

「抽象化スキルは、経験の再利用性を高める」というわけです。経験の素因数分解をして、一見異なる多くの仕事のなかに、最大公約数を見つけていくという態度こそ、生死を分ける重要なものになるはずです。

 

私も、「抽象化スキル」が「セルフ・ピボット」の鍵になるというこの指摘は大いに同意します。では、この抽象化スキル、一体どうやって適用するのでしょうか。酒井さんはブログの中でマクドナルドのアルバイトを事例として出されていましたが、私も事例を考えてみたいと思います。

 

<南米の辺境コーディネーターのセルフ・ピボット>

実は、先日のエントリーに対して、何と南米の辺境コーディネーターの方からMessageLeafを頂きました。日本の海外ツアーのお客さんを南米の氷河に連れて行ったり、TVクルーを6000m峰に登る手配をされたり、というようなことがお仕事だそうで、業界全体の縮小の波を受け、次の展開を模索されているというお話でした。

f:id:healthsolutions:20120920211051j:plain

ご本人に詳しく確認したわけではないので、ここから先はある程度想像が入っていますが、おそらく一番大きな顧客は日本のテレビ関係の取材クルーだったのでしょう。しかし、テレビ業界も周知の通り経営的にどんどん余裕が無くなってきていますので、番組の制作予算が削られ、例えば南米に行って取材なんて大型予算を組むことができなくなってくる。となると、どう考えても、この先そのままだと尻すぼみになってしまうのは目に見えています。

ではこの「南米の辺境コーディネーター」の方にとってのセルフ・ピボットは、どのようなものが考えられるでしょうか。

 

仮説1:顧客のグローバル化

この方の強みは何と言っても、「南米の究極の辺境での安全をギャランティーする特殊技能」にあります。だとすると、この技能に頼りたいと思うTVクルーは日本だけでなく世界中にいるでしょう。簡単ではないですが、言葉の問題を乗り越えていけば、顧客は世界中に拡がります。

 

仮説2:日本人高齢者をターゲットした「隠れ辺境スポット」ツアー開発

南米の辺境の中でもここは意外に難易度が低いけど素晴らしい辺境体験ができる、といったような「隠れ辺境スポットの知識」、というのもこの方の強みでしょう。氷河以外にもそんな場所はきっと沢山あるのでしょう。例えば、これから増える一方の日本の“高齢旅行者”相手にそうした「隠れ辺境スポット」を案内するツアーを、高齢者がよく使いそうなJTBとか近ツーといった老舗旅行会社と企画してみる、というのも面白そうです。

 

仮説3:新しい旅の在り方への参画

まあしかし、高齢者相手で難易度の低いツアーをやるのでは心躍らないかもしれません。若くて体力さえあれば行きつける「究極の辺境スポット」に旅行してみたいという若者もいるかもしれませんし、そうしたスポットの知識ももちろんこの方の強みです。

新しい若者の旅を創るという意味では、Trippiecehttp://trippiece.com/という新しいソーシャル旅行サービスと手を組んでいく手もありそうです。Trippieceでは、「行ってみたい旅を共有し、それに興味を持った人達みんなで旅をつくります。例えばアマゾン川でピンクのイルカと遊んだり、アラスカでオーロラを見たり、ラオスで象使いになったり。」というようなことをやっているので、このコミュニティの中で「こんな旅もできるけどいかがですか?」と斬新な提案をしていく、なんてことが考えられます。

 

 

貯金は使うだけなら目減りします。再投資して別の形の資産形成をしていくのであれば、それは活きたオカネになります。

経験という名の貯金を、貯金と考えずに次への投資の元手と考える割り切りができる人だけが、「セルフ・ピボット」で進化し続ける個となれるのでしょう。

 

***本稿へのご感想・コメントは是非画面右下のMessageLeafで!***

       (ただし、iPhoneでは表示されません)