「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の立上げ日誌~ウェブサイトにあなたと私の関係を~

「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の開発から事業立ち上げに至る日々を綴ります。 Twitterアカウント:@acesuzuki

転職・独立を考えている20代・30代の人たちへ

昨日読んだ、イケダハヤトさんのブログエントリー「『会社が目指すこと』と『自分が目指すこと』はズレていく」(http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/17159)、で思うことあったので、ちょっと書き記したいと思います。

 

3年くらいはやってみよう>

僕はイケダさんの考え方に、原則大賛成です。自分が目指すことが会社が目指すことからズレてくることはよくあることですし、それが明確になった時に会社を出て違うキャリアを求めるというのは自分の成長のためにも必要です。一番やってはいけないのが、会社で求められていることを自分の目標にすり替えてしまうこと。これ自分の現状を肯定するためには楽な方法ですが、ずっとやっていると、いつの間にか夢のない人生を送ることにもなりかねません。

一方で、若い人たちに「じゃ、今の職場辞めちゃおうかな」と短絡的に思ってほしくないという気持ちもあります。特に入社や転職して1年程度の人には、健康を損ねたり犯罪行為を強要されるような大きなリスクが無い限り(つまり明らかにブラック企業という話でない限り)、その職場に対してどんなに不満があっても「3年くらいは頑張ってみようよ」と声をかけたいです。

理由は2つあります。1つはどんな職場・職種であろうと学べることは沢山あり、何か「自分はこれはプロだ」と言えるようなスキルを習得するのに普通は3年程度かかるから、です。2つ目は、1つ目の理由と関連がありますが、毎年のように会社が変わっている人は転職市場でも取引先でもまず信頼されなくなってしまうから、です。

 

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<「辞め方」も問われる>

もう一つ大事なこと。それは「会社の辞め方」です。

僕は、自分自身が会社を辞めるという判断をした時、「自分は会社に借りを作ったか、貸しを作ったか」をすごく気にしました。会社と自分は1:1の関係。自分の人件費とリクルーティング費用・研修費用を考えた上で、貸しを作ったと思えるくらいの状態でないと辞めたくなかったのです。人材採用する立場になるとわかりますが、人一人採用して育成するのって、結構な金額かかるんですよ。

それと、辞める際には必ず周囲の人に迷惑をかけることになるわけですが、それを最小限にとどめる努力も重要です。上司や会社に退職を切り出すタイミングがあまりギリギリになると、その後の人事に支障をきたします。世話になった人たちへ、可能な限り感謝の気持ちを伝える事も必要ですね。

で、それくらいしっかり仕事して気持ちの良い辞め方をしていると、同僚、上司、部下、取引先の方々から、会社を辞めた後でも助けていただけることがよくあります。特に独立したりする場合は、どこでどう助けてもらえるかわかりません。その人がどんな働きぶりだったのか、辞める際どうふるまっていたのか、みんな、よーく見ています

 

最後に、上記のような気持ちすら起きないような会社に勤めている場合、やっぱり辞めた方が良いのだと思うのですが、一方で自分の会社やキャリアを見る眼が間違っていたという部分に思いを致さないと、たぶんまた同じ間違いをおかします。

「原因会社論」ではなく「原因自分論」こそが、自分自身の魂を救うのです。