「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の立上げ日誌~ウェブサイトにあなたと私の関係を~

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ホリエモン出所に感じる「虚像の時代」の終焉

今日は331日、日曜日。今年は東京の桜もちょうど散り際で、日本人的には何だかしみじみと区切りを感じる週末の一日でした。

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先週はホリエモンこと堀江貴文さんが仮出所ということで、世の中ではだいぶネタになっていました。

ライブドア事件があったのは2006年。思えばずいぶん昔の話になったものです。

僕自身は、今も昔も堀江さんにはそこまで興味はないし、考え方や振る舞いに共感も嫌悪も覚えません。でも、今でも強く印象に残っているのが、ライブドア事件で堀江さん逮捕のニュースが出た時、自分の会社のお偉いさんたちがまるで鬼の首でも取ったかのように喜んでいた姿です。見ている側として、嫌悪感を覚えるくらい不自然に、50代・60代のオジサンたちが「はしゃいで」いました。今のマスコミの報道の仕方なんかをみても、堀江さんに対しては生理的な「憎悪」の念が根底に残っているように思えてなりません。

 

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僕が若い頃、父が家で飲んでいる時によく口癖で言っていたのが、「人は本当のことを言われると怒る」です。誰かの受け売りなのか自分の言葉なのかは今もってわからないのですが、今でもこれは「名言」と思って大事にしています。

堀江さんがなぜそれほどまでに「オッサン族」に嫌われていたのかというと、まさにこの「本当のことをズケズケと言っていた」からなのでしょう。

あの怒っていたオッサンたち、みんな自分ではわかっているんですよ。「結局は世の中オカネだ」って。だけど、それをズケズケと自分よりずっと年下でしかもずっと稼いでいる人間に言われちゃうのは、プライド的に許せない。(逆に、オカネに頓着しない人は、ホリエモンが言っていることを聞いても別にどうこう思わないでしょう。)

更に言えば、その堀江さんの姿はマスコミによって一部を切り取られた「虚像」だったことも影響していると思います。「小沢一郎=巨悪、剛腕フィクサー」と同じような文脈で「ホリエモン=金の亡者、怪しげな商売人」というような虚像はわかり易いし、叩き易い。

 

出所後の堀江さんのTweetを見ていて何か少しほっとするのは、もはやそうした「虚像」に踊らされる世界ではなくなってきたということを再確認できるからなのでしょう。そして、堀江さんが本音でズケズケ言っても、もはや昔ほどインパクトが感じられないくらい、本音トーク/論考がweb上では普通になってきているからなのだと思います。

「虚像の時代」を卒業し、「肉声と本音の時代」へ。そんな流れを改めて感じた年度末でした。