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「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の立上げ日誌~ウェブサイトにあなたと私の関係を~

「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の開発から事業立ち上げに至る日々を綴ります。 Twitterアカウント:@acesuzuki

「勉強カフェの開放」と「リバース・イノベーション」の可能性

勉強カフェのオーナーである山村さんが、ご自身のブログ「The learning port」で先日書かれた「勉強カフェを”開放”します」、久しぶりに読んでいて興奮を覚えたブログエントリーでした。

詳しくは上記のリンク先の記事を読んで頂ければと思いますが、要は、2009年以来店舗展開されてきた勉強カフェの事業ノウハウを、「勉強カフェをやってみたい」という意欲のある人たちに開放していく、ということを宣言されています。大事なのは、フランチャイズ制度ではなく、事業をやりたい人が自分自身のやりたい勉強カフェをかなり自由に設計できるという点です。

 

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<何より大事なのはオーナーのモチベーション>

この山村さんの斬新な宣言、2つほど強烈に後押ししたい点があります。

1つはオーナーのモチベーションを大事にしている点です。人間、「ああやれ、こうやれ」と最初からやり方を指導されると、なかなか本当の力を出せません。やっぱり自分が主体的に考えて試行錯誤しながら突き進んでいく時がいちばん面白いですし、だからこそ力が最大限発揮されます。事業を興して成功してきている人たちは、みんな同じような経験を積んできていると思います。

もちろん、すべて自己流だと避けてしかるべき罠に嵌ってしまうようなことも起き得るので、適宜のアドバイスは有用です。でもそれは、手足を縛ったり上から目線で指導するようなフランチャイズ的なやり方とは違います。山村さんが書かれているように、きっと「本部の指示通り店舗運営を行うお店より、自分の思う勉強カフェをそれぞれの形で表現した方が、粗削りだって魅力的」になるでしょう。だって、オーナー自身がその方が面白いでしょうから。

 

”リバース・イノベーション”の可能性>

私の恩師でもあるV.G.ゴビンダラジャンの近著「リバース・イノベーション」がいわゆる「戦略本」として久しぶりの大ヒットになっています。もう一つ後押ししたい点というのは、勉強カフェの試みがまさに「リバース・イノベーション」を地で行っているところです。

 

V.G.がこの本の中で言っているのは、まとめて言えば、「先進国の企業がやるべきなのは、自国の市場で売れているものやサービスをそのまま途上国に持って行ったり、自国のモデルをローカル(途上国)のニーズに合わせて変更を加えて普及を図るといった話ではもはや不十分である。そうではなく、途上国のニーズや市場環境に根差した根本的に発想の異なる製品やサービスを一から創らなければならない。そして、そうやって創った製品やサービスは往々にして先進国市場の中で新たな市場を創出する。」ということです。

この考え方に沿って言えば、フランチャイズ制度というのは、「自国の市場で売れているものやサービスをそのまま他の市場に持って行く」という旧来型のモデルでしょう。フランチャイズの中には、店舗レベルで地域のニーズに合わせて多少の工夫を加えているところもありますが、これもまだ不十分。

山村さんが書いているように、たとえ同じ日本国内であっても、「東京と地方都市は違う。住んでいる人も文化も違う。」わけで、それぞれの地域の事情に合わせたサービス形態を創り上げていく方が実は良いものができるし、さらに言えばそうした試行錯誤からそれまでは考えもしなかったような知見が生まれて、勉強カフェ全体も良い意味で思いがけない進化を遂げていくのだと思います。

 

山村さんがブログのトップに書いている「人と学びが集約することで化学反応が起こり、そしてまたそれぞれへ拡がっていく。」を地で行く今回の試みを、心から祝福&応援しています。