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「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の立上げ日誌~ウェブサイトにあなたと私の関係を~

「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の開発から事業立ち上げに至る日々を綴ります。 Twitterアカウント:@acesuzuki

ハラルフード情報が入手できるアプリ「Islamap」を応援!

「ハラルフード」という言葉でピンとくる方、どれくらいいらっしゃるでしょうか。これ、イスラム教の戒律に即した食べ物のことです。先日、母校卒業生の経営者の会に参加した時に、このハラルフードを核にしたアプリ「Islamap」を開発している学生たちと出会いました。オジサン起業家としても大いに刺激になりましたし、応援したいと思わせるサービスでもあり、この場でちょっと紹介したいと思います。

 

僕はその昔、南アジアや東南アジア地域の代理店や合弁工場から日本に出張や研修でやってくる人たちのお世話を業務の一部としてやっていました。特に、国際展示会があるような時は、多国籍で宗教的バックグラウンドも様々な人たちをツアーに連れ出したものですが、その時に一番困ったのが食事の手配です。OKと言える食材は野菜・穀類・鶏肉に限られてきます。こうした制約をクリアした食事だけを出してくれるようにレストランや会社の食堂と交渉するのが本当に手間でしたし、実際に出てくる料理の中にNG食材が入っていないかどうか、えらい気になったものです。

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Islamapは、僕の経験の中でも最も気を遣ったイスラム教の人たちにとっての「OKフード」である「ハラルフード」が日本のどこのレストランなら食べられるかをマッピングするアプリです。

Homepagehttp://www.islamap.com/

Facebook Pagehttp://www.facebook.com/islamap

 

後輩が立ち上げたアプリであること以外に、僕がこのIslamapを応援したくなる理由が二つあります。一つは、アプリ開発の素人の学生が、徒手空拳で始めたサービスであること。もう一つは、これからの日本にとって有望な成長産業である観光業に非常にマッチしたサービスであることです。

 

このサービスを立ち上げたのは、佐藤さんという大学生。イスラムの学生との草の根の交流の中で、彼らが日本で食事をする際にハラルかどうかわからずに躊躇する場面がたくさんあるという話を聴いて、Islamapのアイディアが閃いたそうです。例えば、寿司屋もチャレンジしたい(魚はイスラム教的にはOKです)という思いはあっても、使われている醤油がハラルかどうかがわからないので、踏み切れないのだとか。「ここならハラルの醤油が置いてあるのでOKだよ」という情報があれば、安心して入れるのに、もったいないですよね。

でも佐藤さんはアプリ開発は全くの素人。アプリを作成するのに自分の周囲にいる人たちに協力を呼びかけたけど反応が無く、大学1年生の夏に思いきって独学でアプリ開発を習得しようと決心します。そこから朝から晩までObjective-Cを学びながら、何と1か月半の夏休みの間に、Islamapのプロトタイプを作り上げてしまったそうです。そこからは仲間も増えて、現在は10人で本格的なローンチが間もなくという所まで来ています。

 

以前も書いたことがありますが、僕は「食」は、日本が今後本当に世界的な競争力を保ち続けられる分野の一つだと思っています。

下図は、2010年・11年の国際観光客の受け入れ数ランキングです。

 

国際観光客(外国人観光客)受け入れ者数 国別ランキング(2011年)

順位

UNWTO地域

国際観光客受け入れ者数
2011年)
(単位:千人)

国際観光客受け入れ者数
2010年)
(単位:千人)

変化率
2010 - 2011年)
(単位:%)

1

フランス

欧州

79,500

77,148

+3.0

2

アメリカ

北米

62,325

59,796

+4.2

3

中国

アジア

55,664

57,581

+3.4

4

スペイン

欧州

56,694

52,677

+7.6

5

イタリア

欧州

46,119

43,626

+5.7

6

トルコ

欧州

29,343

27,000

+8.7

7

イギリス

欧州

29,192

28,299

+3.2

8

ドイツ

欧州

28,352

26,875

+5.5

9

マレーシア

アジア

24,577

24,714

+0.6

10

メキシコ

北米

23,403

23,290

+0.5

 

日本はというと、東日本大震災の影響が大きかった2011年で6.2百万人、その前の2010年でも8.6百万人。トップ10と比べると1桁少ない数字です。陸で隣接する国が無いという地理的な条件を考えても、まだまだ伸び代が大いにあることは容易に想像がつきますよね。逆に言えば、多様なバックグラウンドの外国人に新たにどんどん来てもらおうと思ったら、その人たちにとって安心して楽しめる国であるというイメージを持ってもらうことが極めて重要になりますし、「食」は間違いなくキーポイントになるでしょう。

そんな意味でも、Islamapの取組みで、今までは少々縁遠かったイスラム教の外国人の方々が数多く日本での観光や居住を楽しんでもらえるようになるのを期待しています!