「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の立上げ日誌~ウェブサイトにあなたと私の関係を~

「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の開発から事業立ち上げに至る日々を綴ります。 Twitterアカウント:@acesuzuki

「第5回SF Japan Nightセミファイナル」を戦い終えての3つの思い

先週土曜日に、「第5SF Japan Nightセミファイナル」で戦ってきました。残念ながらファイナル出場の6社には残れませんでしたが、現時点で出せるものはきっちり出した上での結果なので、悔しくはありますが本当の勝負はこれからとの思いを胸に秘め、受け止めています。

当日の各社プレゼンの様子のまとめは、Yuto Koideさんの速報まとめのサイトが見やすいですので、興味のある方は是非どうぞ。

 

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日本でのこうしたスタートアップ系のイベントに出るのは初めてだったのですが、今回強く感じたことが3つあります。

 

<感じたこと①:ガチンコ勝負の爽やかさ>

当たり前と言えば当たり前なのですが、こうしたイベントでは、年齢も性別も肩書きも何も関係なく、ただ、作ったソフトウェア/ハードウェアの特長と将来性、それを5分という短い時間の中で英語で伝えきるプレゼンテーション力、そしてその後の質疑応答のハンドリング力、を問われるのみです。プレゼンは5分ぴったりで何があろうと打ち切られるので、言うなれば“ガチンコ”の「5分間1本勝負」。

このフォーマットが僕には非常に心地よく感じました。いや、その分えらい気が張っていたらしく、本番前に何度かトイレに入っていましたし、自分の出番が終わってから席に戻った瞬間には突然胃がきゅーっと痛くなりました。傍らでチームの藤原さんが、「漫才のトーナメントみたいなもんですよね、きっと。」と言っていましたが、多分そんな感じなんでしょうね。あの感覚は、ホント、今までにないものでした。

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<感じたこと②:見返してやろうじゃないの>

結果が発表された後、審査員(全員外国人でした)の何人かと直接お話しして、率直にどう思われたかを尋ねてみました。そこで出てきた話は、「みんなサービス自体は気に入ったのだけど、『極めて日本人向けのサービス』なのと『スケールアップが難しそう』というのがネックだった」というものです。

「日本人しかニーズ無いんじゃないの」と思われるかもというのはちらっと考えたことはあるのですが、改めて、そういうように受け止められるものなんだと思い知らされました。でも、僕らは、「コメント欄には書きにくいのでMessageLeafのようなダイレクトなコミュニケーションツールがあったら是非使いたい」と思ってくれる「シャイなガイジン」は、表面には見えないけれど絶対にいるはずと信じています。残念ながら、今回はそこを数字で示せる段階まで至っていませんでした。

終わった後、倉貫さんと熱く語ったのは、「グローバリゼーションというのは、海外現地の感覚に日本の製品やサービスを合わせていくという意味で使われがちだけど、僕らの本当のグローバリゼーションの仕事は、日本人の感覚で善いと思う価値観を海外の中に広めて世界をより善くしていく事だよね」ということです。

確かに、「スケールアップ」を簡単にしそうにないサービスということは、僕たちも自覚しています。完全に閉じたコミュニケーションを指向していますから、ソーシャルな広がりはそう簡単にはないでしょう。でも、「そう簡単にスケールアップし無さそう」「ビジネスにするのが難しそう」「あくまで日本人向けのサービス」と思われているのは実はチャンスです。

この世界は結果(Track Record)を示していかなければ説得力を持ちませんので、次のチャンスまでに、胸を張れる結果を出すようにしていきます。

 

<感じたこと③:日本もまだまだ捨てたもんじゃない>

最後になりますが、日本の若者は元気がないだとかベンチャーが育たないとか色々言われますが、このイベント出たらそんなものは戯言にしか聞こえないくらい、エネルギーを持って志も高い人たちと、沢山出会えました。

それくらい、今回出場された15社の皆さんは、どこもセンスの感じられる問題の立て方をして、それを解決するソフトウェア/ハードウェアを形にしてきた方たちばかりでした。それに、英語で堂々とプレゼンする人が大半で、正直、過去の出場企業のサービス内容やプレゼンを見る限り、ここまでレベルの高い会社がずらっと並ぶとは思っていませんでした。良い意味で期待を裏切られましたし、ジジくさい表現ですが、「日本もまだまだ捨てたもんじゃない」と心の底から思えました。

 

最後に、素晴らしいイベントを開催されたb-traxの皆さま、MessageLeafを応援して頂きました皆さま、そしてここまでMessageLeafを支えて頂いたユーザーの皆さま、関係者の皆さま、ありがとうございました。今回の結果は残念でしたが、この後また進化を遂げていくことで、皆さまへの恩返しにしていきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。