「MessageLeaf (メッセージリーフ)」の立上げ日誌~ウェブサイトにあなたと私の関係を~

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お墓の要らない生き方

読者でお寺関係の方がいたらゴメンナサイと最初に謝っておきます。

 

先日の祖母のお墓詣りの後、「僕はお墓は要りません。もしそういう日が来たら、散骨してもらえば結構。妻にもそう言っている。」と言ったら母が嘆くこと。「そんなこと言ったら、娘が可哀そうじゃない。お墓が無いなんて、そんな情けないこと言わないでよ」と。

罰当たりなという人もいるかもしれません。ご先祖様に申し訳ないと思う方もいるかもしれません。でも、「お墓」だって、4-5代くらい前まではあっても、その前になるともう見つからないものがほとんどだと思います。お墓を建てる習慣ができたのは、「お墓の歴史」(http://www.butuji.co.jp/mame/rekishi/index.htm)にもあるように、実は江戸時代になってから。意外に最近なんですね。そんなこと考えたら、お墓に入ることに絶対に拘らなければならない理由はありません。むしろ、急速に「ノマド化」していく生活様式を考えてみると、「散骨」という新たな習慣を(世界的に)つくった方が、「どこでも人生を全うできる」という意味でむしろ合理的と思います。

まあ、それまでのお墓の管理はままならなくなるかもしれませんが、子孫としてご先祖様に対してできる一番の供養は、自分が活躍して次の世代により良い世の中を引き継いでいくこと。さらに出来得るならば、次の子孫をしっかり生み育てていくこと。これしかないと思いますし、それだけでいいんじゃないでしょうか。

また、子孫に残すべきものは、お墓でもオカネでもなく、親だからこそ伝えられる言葉と見せられる背中でしょう。カタチにして残してほしいという事であれば、形見の品を御守代わりに持っていてもらえば良い。

必ず誰にでも来る「その時」まで、自分らしく生きる。そして最後は天に還る。そんなことをふと思ったお盆の夜更けでした。